読んでもらえる文章にするためのちょっとした「テコ入れ」

読んでもらえる文章にするためのちょっとした「テコ入れ」

キレイにまとまっている文章は読みやすい。

でもなんか、スイスイと読みやすくてキレイにまとまり過ぎる文章って、読まれて終わり。

何かしらの反応もなく、記憶に残らない、いってみれば「つまらない」文章だったりします。

すごく理解もできるし、書いてある内容もよくわかるんだけど、特に何の刺激もなく、ただ事象を確認しました程度の文章は、記憶にのこりにくい。

少しでも読み手に「オッ」って思わせる文章を書きたい、願わくばシェアしてもらえそうな文章を書いてみたいはずです。

今回は、読み手に反応してもらうためのちょっとした「テコ入れ」の仕方をいくつか綴ってみたいと思います。

何ら特別なことではないのですが、つまらない文章の匙入れになるかもしれません。

「意外性」をもたせよう

文章の内容に話題性を生み出すカギとなるのは、基本的に「意外性」がその核にあると考えられます。

読み手の想像を裏切る展開や、思いもよらない事実、知らないことを知る気づき、他者との認識の違いが生じるなど、意外な要素は話題性を生み出します。

では、以下の例1~例4の事例を順に見てみよう。

(例1)

軽減税率導入は、低所得者の税負担を減らし、負担軽減政策になるにちがいない。

内容は明確でも、さほど興味を引かれません。ほとんど意外性がないからです。

(例2)

軽減税率導入は、低所得者の税負担を減らすが、実は負担率の観点からいうと非効率政策といえる。

例1の内容が一般的だとすれば、例2の内容は少し意外な展開で興味を感じる。

(例3)

軽減税率導入は、低所得者の税負担を減らすが、高所得者よりも収入に対する消費税の負担率は大きくなり結果、高所得者の税負担政策となり非効率だ。

低所得者の税負担軽減対策であるにもかかわらず、「負担率」からすれば高所得者により多くの恩恵が及ぶという意外性を知ることとなる。

(例4)

軽減税率導入は、低所得者の税負担を減らすが、一方で高所得者の税負担まで軽くなるため結局、税収が足らないということになり、消費増税10%をさらに引き上げる必要性が増すことになる。

例4の事例は、「税負担の軽減」を事を示すはずの内容だったのが、最終的には、「増税する」という、意外な展開が示されている。

意外性があるという事は、読み手の興味・関心を引き、さらに思いもよらない真逆の展開へと導くことでもある。

尚、意外な展開、目新しさをより記すには、書かれる理由・根拠にどれだけ「説得力」があるかで決まる。

「ギャップ」をあえてつくる

人は、想像の斜め上をいく事を目の当たりにすると、強烈なインパクトを感じ、ビックリしたり時には楽しくなったりする。

過去の経験から取り入れた情報に反する思いもしなかった出来事がそこで起こる。

つまり、「ギャップ」があると、興味を持つばかりか、それに惹かれてしまう心理があります。

例えば、男女関係の付き合いにおいて、ギャップがあることが少し恥ずかしいと思うかもしれないが、意外にも互いのアピールポイントなり、気を惹くキッカケになることもある。

例えば、外見は大人っぽいけれども、実際に話をしてみると「アレ?意外と可愛い雰囲気…」というギャップに惹かれた。

また、職場関係の人とオフで会う時、ファッションでギャップを覚えた経験があるはずです。

オフィスではキッチリとした通勤コーデや制服姿を見せているので、社外でのファッションセンスはイメージを一変させる。

では、文章でギャップを表現するにはどうすればいいか?

ライティング技術に「ギャップ法」というものがあります。文章の前後でギャップを見せることで、読み手の感情を揺さぶる方法。

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら」

岩崎夏海(著者)の2009年12月に発売されて以来、電子書籍を含め累計発行部数200万部を突破しているベストセラーです。

マネジメントといえば、社会人。中でも上司クラスにかかわりのあるイメージだが、「女子高生」と「ドラッガーのマネジメント」という全く関係性を想像しないギャップがある。

では、こんな事例もみてみましょう。

「お前の為にチームがあるんじゃねえ チームの為にお前がいるんだ!」

私にとってのバイブル本ともいえる、井上雄彦による少年漫画「SLAM DUNK」の安西先生という監督キャラクターが言ったセリフです。

このギャップ法は、事例を見る限り何も難しい技法ではない事に気が付いたはずです。

黒から白へ、マイナス事からプラス事へ、など非常に大きなギャップ、正反対の意味を持たせ並べることで、文章にエネルギーを与える事ができる。

「雨降って地固まる」「どん底に大地あり」「人生万事塞翁が馬」

こんな風に、インパクトのある名言の多くには、「ギャップ」があります。ギャップがあるということは、すなわち逆説的なロジックをもたせることでもある。

話題を取り上げ「自分」の意見を書く

文章に話題性を持たせるときくと、難しく思えてしまうが、「すでに話題になっていること取り上げる」ことがポイント。

例えば、「CMでおなじみの~」「今、業界で注目されている~」「~で流行している」など、時事ネタや注目されていること、最新情報といった話題など。

話題性のある事柄に人はつい興味を持つため、ネタとして使うには非常に有効。

仮に、「家の女房は実は~」という話題をもちだしても誰も興味をもたないが、「あの女優が実は~」という話題には少なからず興味を持ちます。

だがしかし、すでに話題になっていることを記したところでインパクトも意外性さも生み出せないのでは?

イエス。そのとーりで、単に情報を列挙したところでセンセーショナルな話題性を持たせることはできない。取り上げた話題性に「自分の意見や感想など、独自の言いたい事」を書き足すだけでも立派なインパクトを与える事が可能だ。

読み手は、ある話題に対して、「他の人がどう思っているのか?」「自分と同じ感情を抱いているのだろうか?」など、他者の意見にもっぱら興味を抱くものです。

「わかりやすい」を工夫する

単純明快、すぐに伝わる内容でなくてはいけない。まず、第一前提として「わかりやすい」ということ。

文章を書くときは「相手は何も知らない」ということを前提にして、できるかぎりシンプルで平易な表現を使うべきです。マニアックな読み手を想定した文章意外は、専門用語や特殊表現のオンパレードはもってのほか。

どんなにいい内容でも、理解してもらえないと本末転倒。そこで一つの方法として、分かりやすさを伝えるために、「たとえ話」を用いる事もありです。

「たとえ話」の ” たとえ ” を見つける基本的な方法

「何を」ではなく「なぜ」を書く

口コミを拡散させるという事は、今ではSNSを通じて拡散(シェア)してもらう事だといっても過言ではない。

まずは、なぜ人は拡散(シェア)したいと思うのか?拡散(シェア)する心理を辿ると、「人と繋がりたい」。つまり、共有したいという欲求が根幹にある。

他者との間で喜怒哀楽などの感情を共有するという能力は、人間に本能的に備わっている。

では、共有によって得られたことをさらに拡散(シェア)したい欲求が生まれるのはなぜか?人は本来的に他者から「共感」を得たり、他者に対して「同感」を求めたりする存在です。

20世紀のアメリカで活躍した心理学者アブラハム・マズローは、有名な「欲求5段階説」において「承認の欲求」を基本的欲求の4段階目に位置するものとして挙げている。

つまり、拡散したいと思ってもらえる内容は、いかに「共感してもらえるか」がポイント。

共感を持たせるにはどうすればいいか?共感を生む文章とはどういった内容なのか?

人は「なに」ではなく「なぜ」に共感する。正しくは、人は「なに」をしているかに加え、「なぜ」しているかに興味を抱く。

次の文言を比べてみて下さい。

私は明日、山登りをします。播磨富士こと地元の「明神山」。コースは初心者向けのAコース。祭日なのできっと人でも多い事だろう。

私は明日、山登りをします。日頃の仕事づくめの毎日をリフレッシュしたいのと、あえて山を選択したのは森林浴効果を得るためです。小学生の時に一度上ったことのある播磨富士こと地元の「明神山」。

四十を過ぎ衰えたこの体で果たして山頂までたどり着く事ができるのだろうか?非日常体験はきっと私に何かを与えてくれるだろう。

前者の文章は、単に山登りをする、どこの山に登るのかなど、私が「なに」をするのかだけを記しています。

一方、後者の文言は、私が「なぜ」山登りを使用と思ったのか、なぜあえて山なのか?山登りで期待できることは何か?

など、「なぜ」を記した方が、興味ある内容となり、人に共感を持ってもらえそうに感じませんか?

多くの人の話題を仕掛けたいなら、何よりもインパクト。時には王道を外してみることも必要。どう書くかよりも、何を書くかを常に意識しよう。

発信するタイミングは「すぐに」

人が最も他人に紹介したくなるタイミングは、その「体験直後」。

商品やサービスを体験した直後。旅行に行って感じたことなど、体験したラス具に発信するタイミングは意外と重要です。

時間が過ぎるとその熱は冷めてしまいますが、体験直後はそのことばかり考えている「タイミング」です。 この瞬間に、人にその感動を伝えたくなる心理が生まれる。

時間が立つと、相手の反応を気にしたり、いい文章を書こうとしすぎてしまうため、自分の率直な言葉を素直に表現できず、「書く」ことだけを意識してしまいます。

インプットした情報や体験したことは、すぐに発信してみよう。