うちゅうの「風」が魅せる光のショー

うちゅう。
僕は、なにげに「宇宙」のナゾがおもしろくてたまらない。
何がおもしろいかっていうと、僕たちが知っている「宇宙」の話とは全く違った真実 (?) がそこにあるから。
宇宙のことって、考えているときも、ワクワクしている時も、真実を知ろうとするときも、正味、めちゃくちゃ時間のムダなんだな。
わからないことばっかだし、そもそも答えもはっきりしない、正解なんてありっこないし。
だけど、
僕たちが知っている「宇宙」の話とは全く違った真実(?)がそこあるんだ。
その一、「太陽の風」
たとえば「太陽」。
真っ赤に燃えた~♪ 太陽だ~から~
ふと、つい、美空ひばりさんの「真赤な太陽」をチョイスしちゃいましたが、スイマセンひばりさん、太陽は燃えてはいないのです。
正確にいうと太陽は「燃えているようにみえる」です。
燃える、とはどういうことなのか考えてみるとしよう。
たとえば、僕たちが燃えるといえば、真っ先に「紙」が燃えているイメージを想像します。
だけどこれは、「紙」だけで燃えるわけではなく、マッチとかライターとか「チャッカマン」とかの道具も必要ですが、まず大切なのは、空気。
正確には、空気の中の「酸素」がなければ、紙などのモノは燃えません。
ところが、太陽は、「水素」と「ヘリウム」はありますが、「酸素」はほとんどない。
燃えるための条件がかけているので、太陽は燃えることができない、燃えているわけではないのである。
「太陽は燃えている」と思われがちですが、じつはそうではない。
じゃぁどういえばいいのか?
莫大なエネルギーが発生して燃えているようにみえる。と表現すればいいのか、しょーみ僕もどう表現すればいいかわかりません。
ちょっと専門的な言葉で説明してみるよ。
さっき太陽は、水素とヘリウムがあるといいました。水素と水素がぶつかり合ってヘリウムになるんです。
これを「核融合反応(かくゆうごうはんのう)」というのですが、この現象(核融合反応)が太陽で発生し、とてつもないエネルギーを生み出しているのです。
どのくらいのエネルギーかっていうと、太陽の表面で約6000℃、中心部分で約1500万℃くらいだといわれている。
太陽のおはなしは、このくらいでストップしておきますが、こんなふーに、「宇宙」はナゾめいていて、僕たちが知ってる「うちゅう」とは違った真実が、はるかはるか遠くのむこーで存在してる。
もうちょっと、「うちゅう」のおはなしをしてもいいですか?
その二、 「プラズマ」
ちょうどいいから「太陽」にちなんで、太陽から吹き出す「風」についてのおはなしをしよう。
太陽はものすごいエネルギーをかもしだしていることは、さっきの話で少しはわかったでしょうか。
このものすごいエネルギーを発しているため、ものすごい風を吹く出すわけ。
これを「太陽風」といいます。わかりやすいでしょう?そのままでしょー?
だけど、僕たちが知ってるあの「風」とは少し中身が違っていて、風の中に電気が含まれているのです。
この電気を「プラズマ」っていうのだけれど、きいたことあるでしょ。
「プラズマってなに?」について、簡単に説明しておきます。
簡単と言いながらちょっとだけ、おはなしが長~くなりそうなので、プラズマの説明いらないってひとは、次の項目
「その三、「光」」から読んでください。
あらためて、プラズマって何なんだ?
たとえば、わかりやすいところでいうと、「氷」。
氷という物質は、いくつかの「原子」が組み合わさった「分子」でなりたってます。
「原子」はプラス(+)の電気の性質を持つ「原子核」とマイナス(-)の性質を持つ「電子」でできていて、「電子」は「原子核」のまわりをクルクル回っています。
この「原子」が何個か合わさったものを「分子」といいます。

この分子同士の結びつきがガッチリ強く固められたのが「固体」という物質。つまり、「氷」ですね。
ところが、氷(固体)は温度が高いとこに置いておくと、とけてしまいます。
分子同士が結びついてはいるが、形を自由に変えることができる「液体」という物質になる。つまり「水」だね。
さらにもっと温度が高いところにさらすと水(液体)は蒸発してしまいます。
分子同士の結びつきがゆるくなり、形も密度もわかった状態で「気体」という物質になります。そう、「水蒸気」ですね。
そして、もっともーっと温度がどんどん上がっていくとどうなるとおもいますか?
気体分子の中の原子は、原子核の周りをクルクルと電子がまわっているのだが、グンッとめちゃくちゃ温度が上がると、クルクルと回っていた電子は、ビュンビュンと自由に飛び回りだすのです。
この、電子がもっとも自由に動き回れる状態を「プラズマ」と呼ぶのです。

固体・液体・気体に継ぐ「第4の物質」といわれている。
じゃぁ、このプラズマ状態にしたところでどんなメリットがあるのか?
プラズマ状態の大きな特徴として、「電気を通す」などがあります。
原子や分子は先におはなししたのように、複数の原子核(プラスの電荷)の周りに電子(マイナスの電荷)がくっついている状態です。
気体はこの状態で飛び回っているわけですが、プラズマ状態では、原子や分子から電子が分離して飛び回っている状態。でしたね。
「電気が通る」とは、電子が自由に動ける、ともいえるのです。
気体の状態では電子は原子核にくっついているので電子は自由に動けない状態なので、電気は通りません。
(水蒸気に電気がとおるとちょっと怖いよね。お風呂の湯気で感電とかキケンすぎるわ。ラーメンの湯気で髪の毛が静電気でおっ立つと、おもしろすぎるけど。)
しかし、プラズマ状態では、電子は原子核にくっついていないので、自由に動き回れる、つまり「電気が通る」状態、ということなのです。
このプラズマ電気エネルギーを利用しているのが僕たちの家にもある「蛍光灯」。電子レンジとか、プラズマテレビなんかもそうですね。
これらの電気機器は、特殊な技術を使ってプラズマを発生させている。自然発生的に気体がプラズマ状態になるわけじゃないのです。
というのも、通常の温度上昇では、気体からプラズマ状態にすることはできません。僕たちが快適に暮らせる常温では、気体は電離(プラズマ状態)しないのです。
この説明は、「太陽風」のおなはしと結びついてきます。
その三、「光」
さて、ずいぶんとおはなしがブッ飛んじゃいましたね。
僕は「うちゅう」が大好き、というおはなしにはじまり、それは宇宙は知られざる真実があるであり、太陽は燃えているのではなく、核融合反応という、どえらいエネルギーを出している。
こんなおはなしをしました。
そして、このものすごいエネルギーを放出しまくってる太陽は、宇宙のそこらじゅうに風を撒き散らかしている。
それを「太陽風」という。
この太陽風は、プラズマという小さな電気の粒を含んでいる。
とま、こんな流れででしたね。
太陽から吹き出している太陽風は、めちゃんこ高温です。気体という物質が太陽のコロナという表面からメラメラしてる高温にさらされると、当然プラズマは発生する。
なので、太陽風には、プラズマという小さな電気の粒を含んでいる。と解釈してください。
この太陽から吹き出す太陽風は、すごい勢いで宇宙の周辺にまき散らかしている。
なので当然、僕たちの「地球」にも、メチャクチャ熱くて、そんで持ってプラズマ電気をあわせもった恐ろしい太陽風を浴びているわけ。
死んじゃいます。僕たちか弱き人類は一瞬で。人類どころか地球自体がやられそうだ。
ところが、全然大丈夫なのは、地球には「磁場(じば)」というバリアーが張られているので、地球も、僕たちも安全に暮らしていられるのです。
地球は、北と南を結ぶ「大きな磁石」とたとえられることがあります。
磁石には、「磁場(じば)」という、磁石の力が及ぶ領域があり、地球にも「磁場」が存在します。
そして、その磁場は、太陽風中の荷電粒子から、地球を守る「バリア」の役目があるのです。

だが、すごすぎるこの太陽風というやつは、わずかな隙間があれば、容赦なくスイっと地球の大気に入ってきちゃうんです。
なーに、磁場にすき間なんてないよね。すき間だらけだったら僕たちとうに、一貫の終わりだし。
ところが、このバリアーの役目を果たす「磁場」にもわずかな隙間があるという。わずか、わずかだが。
北極。北極周辺には太陽風がわずかではあるが、侵入してくるのです。
もちろん、人類がやられるほどに入ってくるわけじゃないが、地球の大気、つまり空気中に、電気を帯びたプラズマ粒子がぶつかってしまうわけなんです。
じつは、1989年、太陽風が吹きこんできて、地球の磁気が乱れ、カナダで大停電が起きるということがあった。
約600万世帯が完全復旧するのに、何か月もかかったそうです。やっぱ恐ろしい、太陽風…。
しかし、北極のすき間に侵入してくる太陽風は、大気にぶつかると、「発光」するのである。
太陽風が大気中の「酸素」にぶつかるとその摩擦で、「緑色」とか「赤色」に発光する。
大気中の「ちっ素」にぶつかるとその摩擦で「むらさき色」とか「ピンク色」に発光するのだ。
なんだかキレイ。だと思いません?
そう、もう気づいている方もいるでしょうが、これが「オーロラ」発生の仕組みなのです。
地球の極地に現れる大自然の神秘「オーロラ」。
一生に一度は鑑賞したい。僕が「うちゅう」に興味があるのは、この美しく薄い光のカーテン「オーロラ神秘の美」をいずれは見る。
そう思いをよせているのだ。
ちなみに、先ほど、「氷」が解けて「水」になり、そして「水蒸気」になるという、おなはしをしました。
じつは、宇宙には、それなりにデカい「氷のかたまり」があり、その氷の中にはガスとか、チリ(ダスト)を含んでいる。
その氷のかたまりは、チリ(ダスト)を含んでいるので「宇宙の汚れた雪だるま」といわれている。
その「氷のかたまり」が太陽に近づくと、太陽熱で溶けてるので、中のガスは太陽風のプラズマ粒子さらされ、ぼんやりとした淡い光に包まれるように美しく光を放つのです。
太陽風に吹かれているので、その光はビヨーンって尾を引くように宇宙空間を流れているのだ。
キレイですねー。
そうやね。これが「彗星(すいせい)」なんです。昔テレビで「ハレー彗星」の事が話題になっていた時、僕はハッキリと今でも覚えている。
そのときはじめて、「ほうき星」という彗星(すいせい)の存在にワクワクしたもんです。
その彗星(すいせい)には、チリ(ダスト)も含んでいるので、僕たちの地球にそのチリ(ダスト)をこぼしながら飛んでるんですよ。
だらしない感じ。だけど、そのポロポロと落としてくる彗星のチリ(ダスト)は、地球内部の空気にぶつかると、強い摩擦が生じ、これまた光をはなつのだ。
この、空気の摩擦によって光をはなつ彗星のチリは、僕たちは「流れ星」といいってます。
ある時期になると、たくさんの流れ星がみれるときがあるんだけど、たとえば夜空の星座の「ふたご座」から流れ落ちてくるたくさんの流れ星を「ふたご座流星群」という。
おうし座流星群とか、しし座流星群とか、夜空の星空の光のショーを、汚れた雪だるま(彗星)が落としたゴミ(チリ)によって美しく、僕たちに感動さえも魅せてくれるのだから、なんかこう。いいよね。
人の「弱さ」が人を「優しく」させ、感動を生む。苦しみの中から放つ光は、生きて行く上で大きな「チカラ」になる。
だから僕たちは、流れ星に「ねがいごと」をする。何万光年先からの光を僕たちにとどけてくる、うちゅうの星たちが魅せる、その「チカラ」のようになりたくて…。
僕は、あまり「うちゅう」のはなしは、人にしません。
なぜかというと、「オタクかよっ」て、おはなしがスーパーエスカレートしちゃうから。
特に、大人な方たちは、「へー」って聞いているようで、(もうええか?)って目と顔色と、身から出ているウンザリ感が、まるで磁場バリア-を張りめぐらせ、僕のうちゅうトークははね返ってくる。
しかし、僕には甥っ子がいて、その甥っ子ボーイだけは、なんだか聞いてくれたりするのだ。
メチャクチャ楽しいし、その甥っ子ボーイも「マジですか!!」ってな宇宙のナゾを放ってくるのだ。
だけど、このボーイもいずれは、常識にされされた真面な大人になると、どうかはわかりません。
なんだかちょっと、切ない感じもするが、それは仕方がないことだ。
僕は、宇宙のことは、よくわからないし、何もわかってない。そもそも知ってない。
だけど、宇宙を「うちゅう」に置きかえた時、僕の低レベルな脳内のドーパミンはあふれんばかりに吹き出すのだ。
そうそう、つい最近、宇宙に旅するとか何とかでアノ人がニュースで話題になってたけど、みんなの反応は、どうも「むりにきまってんじゃん」が圧倒的だ。
僕は、違う。
「その夢、かなえてよ」「かなえようぜ」

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