“ 1秒 ” で伝える「商品ネーミング」のヒミツ

“ 1秒 ” で伝える「商品ネーミング」のヒミツ

商品が売れるか売れないかを決定づける大きな要素の一つとして「商品ネーミング」がある。

新商品のネーミングを考える際、あなたならどのようなネーミングをつけるだろうか?

ヒット商品を生み出してきたネーミングの秘密はどこにあるのか?

戦略的につけられたのか?それとも好みや主観を伝手に感覚だけで生み出されたものなのか?

1秒広告!

買い手が最初に商品と向き合うのは「商品ネーミング」。一瞬で理解し、顧客の記憶に残す役割を担うといっても過言ではない。

新商品のネーミングを考える際、まず大切にしないといけないのが、その商品がどんなものなのか、どんな特徴があるのかが分かりやすいこと。

消費者に覚えてもらうまで訴え続けなければならず、巨額の経費がかかります。

例えば、小さい子供は急な発熱が多く、まずは冷やすことが大切とされます。そんな時のためにもすぐに対応できる便利なアイテムを探しているとしましょう。

探しているのは、悩みをドンピシャで解消してくれる商品です。その手ががりとなるのが商品ネーミング。

『熱さまシート』。すぐに伝わりましたね。こういう事です。商品ネーミングとは一瞬で伝える “ 1秒広告 ”ともいわれている。

医薬品の製造販売を行う「小林製薬」の商品名コンセプトは「あったらいいな!をカタチにする」製品を開発しているため、「何をしてくれる製品なのか」をわかりやすく伝えるを徹底的に追求していると明言されている。

同社の商品には、ほかにも「のどぬ~る」「サカムケア」「ブルーレットおくだけ」「髪の毛あつめてポイ」・・・など、数々のヒット商品を生み出したきた。

新商品をヒットさせるネーミングの第一条件はわずか1秒で理解できる「覚えやすくリズム感があり、すぐにわかる」ことが大前提なのだ。

1秒間で伝えるべきことは、商品が持つ「機能」ではなく、商品を使う事で得られる「ベネフィット」であること。

商品の内容をあれこれ説明しなくても、聞いただけで購入のメリットが伝わり、購買意欲を喚起させるネーミングを「ベネフィットネーミング」といいます。

ベネフィットネーミングの他の事例には、「おにぎらず」「ノンフライヤー」「通勤快足」「GOPAN(ゴパン)」などがあります。

1秒動画!

商品ネーミングが持つ力は、一瞬で伝えるだけのものではありません。例えば、1秒でどんな商品なのかが伝わったとしても消費者に「イメージ」をどう伝えるかが大きく左右する。

例えば、「缶入り煎茶」という商品名。この商品ネーミングではヒットしない理由がわかりますか?

そもそも「煎茶」という言葉が読めない人もいる。1秒で理解されないこともヒットしない理由ではあるが、そこにあるのは単純にスチール缶のお茶です。

誰が見ても缶入りのお茶だという事はわかっているのに、ネーミングは「缶入り煎茶」。これでは何もイメージできません。

単なる缶入りのお茶を買ってもらうには、飲みたくなるイメージを消費者の脳内に「1秒動画」としてインストールしなくてはいけない。つまり、おいしいお茶を飲みたいだけでなく、お茶を飲んでいる時の状況を再現させることなのです。

そこで、ある企業メーカーが調査したところ、「日本人は緑茶に家庭的なぬくもりと、すぐそこにある日常性を感じている」ということ知ったという。

「缶入り煎茶」というイメージがわかない商品名を改名して、家族などに「おっとりとした口調」で呼びかけ、「家族だんらんやコミュニケーションの場で飲むお茶のイメージを打ち出す」ためのネーミングを考案した。

すると改名後、売上が約6倍の40億を突破した。そう、その商品とは今でも愛され続けている伊藤園の「お~いお茶」。

人が話をする口調をそのままに、家庭や消費者への「語りかけ」は、問いかけられるとつい答えてしまう習性がある。まさに、語りかけによる「イメージネーミング」でヒットした代表作だ。

ネーミングの由来を調べてみよう

商品ネーミングがつけられたその由来を知ると、意外な真実を知る事ができておもしろいものです。

例えば、日清食品の「どん兵衛」のネーミング。業界初のどんぶり型容器としてデビューしているため、「どんぶり」の “どん” または、うどんの “どん” と思いきや、

当初は「どんくさい」の “どん” ・・・。関西弁で「どんくさい」は鈍い、のろま、不器用を意味し、スマートではないもののほのぼのとした人間的な温かみがあることから、うどんにはピッタリだということで付けられたとか。

このように、身近にある製品のネーミングの由来を調べてみよう。

最後に、愉快でおもしろく、不思議なネーミングの法則をご紹介しておきましょう。

次に挙げるネーミングは、どれもこれも大ヒットしています。

ポッキー、ピノ、ぷっちょ、アポロ、ポポロン、パピコ、ポリンキー、プリッツ、プッチンプリン、ペロティ・・・

気づきましたね。これらのネーミングには全て、「ぱぴぷぺぽ」が入っています。

こじ付けでは?パ行の入ったネーミングを選んだだけでは?と思うかもしれませんが、お菓子メーカーの「グリコ」は、「ぱぴぷぺぽ」という発音には明るくやさしいイメージがあるため、子供に好かれるため、戦略的に入れたりしているようです。

確かに、子供に人気のグリコのお菓子には「パ行」が多い。そういえば、ポンキッキー、ピッコロ、ポロリ、アンパンマン、プーさん・・・子供人気を博するものに大抵「ぱぴぷぺぽ」が入っているようにも思えてきます。

今回は、1秒広告といわれる「ネーミング」について少し触れてみましたが、「わずか1秒で理解できるキャッチ」「わかりやすい」「訴求ポイントをはずさない」点においては、コンテンツのタイトルにも同じ要素がある。

商品名やタイトルは“ センス”ではなく、しっかりとマーケティングをしながら「正しいプロセスを踏む」ことがとても重要だろう。