意外と知られていない!「スキマ時間」の3つ効用

意外と知られていない!「スキマ時間」の3つ効用

机の前に座って勉強する、PCを開いて作業をする、といった当たり前の作業がなぜかできないことがある。

「さぁやろう!」と誓いつつも集中できない、作業が進まない、途端に雑念が頭に浮かび、気がついたら違うことをやって数時間が過ぎていた…なんてことありませんか?

ありますね。その要因は、体が疲れている、睡眠不足でボーっとしているなどの身体的な疲れによるものもありますが、主な要因は脳内にあるとされている。

「するべきタスクに注目できていない」

「今必要のない情報が脳内を占拠している」

脳内が「集中モード」になっていないという事です。悩みがあったり、本当はしたくないのに「やらされ感」があったりなど、意識では「やろう」としていても、無意識内では「やりたくない」と思っている。

ですが、集中しようと思っても、心を無にし、一切悩みを忘れ、別の考え事をしないようにする、なんてことはなかなかできません。

訓練次第では可能かもしれないが、そんな時間はないでしょう。

しかし、どんなに集中できない状況でも、5分間なら、もっと言えば、1分間なら、グイッと「集中モードに入る」事は出来るのではないでしょうか?

さて、今回のテーマは、「コマギレ時間の記憶の効果」、「集中力が高まるスキマ時間の利用」「1秒をムダにしない生産性を上げる時間の使い方」と題してお送りしましょう。

平たくいうと、時間の有効活用です。

時間を有効に使おうと思ったとき、やはり「スキマ時間」を上手に使うべきだと考えます。

この「スキマ時間」の利用は、時間の効率がよくなるだけではないということを知っているだろうか?

「集中モード」がオンになる

周りにこんな人はいませんか?

遊びも趣味もよくこなし、睡眠もしっかりとっているようだが、成績がいい、作業の進捗量が毎日毎日半端ない!って人が。

この類の人は、時間の使い方が上手という事もありますが、実は、脳を「集中モード」にして、短い時間でも効率的にタスクをこなしている。といえます。

もうお分かりでしょうが、この類の人は、まとまった時間でタスクをこなそうとせず、ちょっとしたスキマ時間を利用するコマギレ学習で多くの勉強や作業をこなしています。

スキマ時間こそが、コアタイム」だという事を知っているからです。

実は、このスキマ時間を利用した学習や作業は、脳の集中モードを高め、さらに記憶の定着率が高いことが分かっています。

1日の中で、同じ1時間でも、何分かに分けて(たとえば、10分を6回とか)学習して方が効率がいいとされている。

人はどれだけ集中力のある人でも、25分が限界だとされ、長時間ダラダラと仕事や勉強をし続けても、後半の集中力は失速してくるのが当然です。

なので、細かく短い時間に分け、1回あたりの集中力を安定させた方が効率的というもの。この理屈は分かると思います。

となれば、スキマ時間に集中力が高まるその理由は単純。

制限時間が短い」から。

スキマ時間というのは、人によりますが、通勤の電車やバスに乗っている時間だったり、仕事の休憩時間など、限られた短い時間の事をいいます。

「限られて短い時間」という制限を掛けられると、人は思いもよらぬ力を発揮したり、集中力を高める効果があるもの。

試験直前にテキストを見直す時、すさまじい勢いで集中した経験はあるでしょう。

つまり、「5分間しかない!これだけはやろう!」という焦燥的な緊張感が得られ、突発的に集中力を高めざるを得ない状態にする事ができてしまうもの。

制限時間が短ければ短いほど、より焦燥感にあおられ、脳は集中モードに入り、しかも時間が短いので集中が途切れてしまうこともありません。

さらにおもしろいことに、スキマ時間は短く制限があるため、たった一つのタスクさえも完了しないことはよくあります。いわゆる中途半端な作業しかできない、というもの。

しかし、これが逆にいい場合もあります。

人間は達成できなかった物事や、中断・停滞している物事に対して、より強い記憶や印象を持つ、という心理が働く。

完成・完結した物事に対してはスッキリとし、ほかの物事へスムーズに意識を移すことができるが、未完成・不完全なものに対しては、なんともスッキリせず、心地の悪さを感じてしまうもの。

そして、その「やり残し感」のようなものが「完成させたい」「スッキリしたい」という欲求を湧き立たて、次の作業や勉強に取り掛かるとき、瞬間的に集中モードに入れる「スイッチ」効果を発揮します。

あなたも経験があるはずで、「キリのいいところ」でいったん休憩すると、次に取り掛かる時、「さて、どうしよっか?」と、すぐに取り掛かれない経験が。

つまり、何をするにも、「キリのいいところで終える」というのは、「次につながらない」という事を覚えておいた方がいいでしょう。

仕事でも、遊びでも、途中休憩をはさむときは、「やりかけ」「中途半端」な状態で一旦止めたほうが、再び始める際にスッと入れます。

少し話がそれましたが、つまり、たとえ短いスキマ時間の中、やり終えなくても気にすることはなく、むしろ中途半端に中断した方がいいのです。

「初頭効果」と「終末効果」が記憶を強力にする

続けてスキマ時間の「記憶の定着」の効果について説明をします。

突然ですが、あなたは第一印象で人を判断しますか?

初めてお会いする人の性格について、以下の2つの文章を見てみましょう。

「知的で素直な人だが、嫉妬深い面もある」

「嫉妬深い面もあるが、知的で素直な人です」

前者の文言では、「嫉妬深い人」という印象を感じます。

一方、後者の文言では、「知的で素直な人」という印象を感じませんか?

これは、最初の情報と最後の情報に強く印象をもち、より記憶されるというものです。

少しわかりずらいかもしれません。

では、次の暗記問題を答えてみよう。

以下の7つの言葉を10秒間だけみて覚えてください。

  • 洗濯機
  • 電車
  • テーブル
  • マンガ
  • さしみ
  • おもしろい
  • 覚えた

では、問題です。

3番目の言葉は何だったでしょうか?

正解は「テーブル」。すぐに答えられなかったかもしれません。

では、1番目と最後に書かれた言葉は答えられますか?

正解は、「洗濯機」「覚えた」です。

おそらく、最初と最後の言葉は意外と記憶していて、サッと答えられたのではないだろうか?

最初の入ってきた情報は強い印象があり、より記憶する。これを「初頭効果」といいます。

そして、最後に示した情報にも強い印象が残りより記憶する。これを「終末効果」、または「親近効果」といいます。

60分間勉強した場合、始めの数分間と、終わりの数分間がもっとも印象が強く、より深く記憶される。

それは、ダラダラと長く勉強しても、中間の時間の記憶は少なくなるというものです。

では、スキマ時間はどうでしょうか?

最初と、最後の間の中間時間がほとんどありません。ほぼ、初頭効果と終末効果のみなので、より印象深くなり記憶率を高くすることができてしまいます。

意外と思われますが、短い時間に一つの事を集中して行う事の方がより記憶の定着率は高いとされている。

記憶の定着は、脳内の「海馬」というところでおこなわれています。

一つの事を記憶したあと、一定の時間を与えると、海馬は取り込んだ情報の整理作業に取り掛かる時間にゆとりをもたすことができ、効率的に記憶の区分けと定着業務をおこなえる。ということです。

また、コマギレ時間で学習することは、「記憶の衝突」を回避する効果もあります。

記憶の衝突とは、覚えた情報に対し、全く別の情報が入ってくると、さきに覚えた情報に衝突して忘れやすくなる現象です。それは、時間が長ければ長いほど多くなります。

1日の間で2時間、まとまった勉強のみでは、次の勉強時間まで、22時間のあいだに、多くの別情報がはいって仕舞うリスクがありますが、コマギレ学習は、分散しているので、合間の時間は短く、別情報による「記憶の衝突」が少なくてすみます。

いかがでしょうか?

まとまった時間がとれない方にとって、スキマ時間を利用してコマギレで勉強や仕事などのタスクをする事は、意外にもその効果は絶大といえます。

脳を集中モードにし、より記憶効果を得るコツは、タスクを短く設定し、小さい目標をどんどん達成することです。

ですが、最も大切な事は、いかにスキマ時間を捻出するか、です。

ムダにスマホをみてしまっているなど、ダラダラと過ごしてしまっている時間は必ずあるはずです。

スキマ時間を見つけ、それをコマギレにタスクをこなす。

また、スキマ時間に何をするかを事前に決めておくことも重要です。

例えば、「今日は帰宅までにスキマ時間を利用して○○だけはやってしまおう!」と決めることで、少しでも空いた時間に進めようと思えるはずです。

スキマ時間の利用は、「時間を効率的に使える」「集中モードになれる」「記憶の定着がいい」という3つの効用があることを理解されたでしょうか。

やるか、やらないか。その効果は私自身も経験済み。

おすすめします。スキマ時間こそが実の「コアタイム」だということを。