グーグル検索離れ?「SNS検索」を制するには?

検索といえば、グーグル。
世界でどれだけ検索しているのだろうかと、早速 “ググって” みると、海外SEOサイトの大御所、Search Engine Landにその回答があった。
海外サイトで全文が英語だったので、Google翻訳で翻訳してみると、Googleは少なくとも年間2兆回の検索を処理していると記されていた。
ただこの統計は2012年のデータなので、現在ネット利用者が右肩上がりになっている事実から踏まえさらに拡大していると想定されます。
しかし、「検索」といえば、グーグルやヤフーなどのポータルサイトでの検索エンジンの利用が主だったが、どうやらその検索行動に大きな変化がおきているようだ。
「検索時代」を制してきたグーグル、ヤフー検索に終焉の兆しが差し込んでいるという。
昨今、「若者の○○離れ」というある意味「公式文」的なメディア記事が取り上げられているようだが、その公式文の代入に看過できないことがある。
“グーグル検索離れ”
「ググる」
「グーグル先生に聞け」
もはや「死語」となりつつあるのだろうか?
検索行動の変化
「検索 = Google・Yahoo!」という常識が、10代を中心とした若者の中では変わってきているようだ。
今日はそんな若者の間で広がっているのは、
“SNS検索”
SNS1)SNSとは、インターネットを介して人間関係を構築できるスマホ・パソコン用のWebサービスの総称です。 古くはブログや電子掲示板でもそうした機能の一部は実現できていましたが、SNSでは特に「情報の発信・共有・拡散」といった機能に重きを置いているのが特徴です。 また、SNSはSocial Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の略で、ソーシャル(社会的な)ネットワーキング(繋がり)を提供するサービス、という意味になります。 での検索行動で主に使われているのは「ツイッター」と「インスタグラム」。
グーグルやヤフー検索のようにオーガニック検索もするが、ツイッターやインスタグラム等のSNSでは「ハッシュタグ(#)」機能を備えた、ハッシュタグ検索が主流。
念のため、ハッシュタグ とはなにかを脚注しておきましょう。
※ ハッシュタグとは? 2)ハッシュタグとは投稿をカテゴリ分けするキーのようなもので、キーワードに自由につけることができる。
例えば、テレビ番組の感想をつぶやくときに番組名のハッシュタグをつけて視聴者同士で盛り上がったり、イベント名のハッシュタグをつけることで参加者がリアルタイムで現地の情報を共有したり、という使われ方をしています。
これによって同じハッシュタグのついた投稿をまとめて検索することが可能となります。若者は自分が知りたい情報を探す際にこの機能を活用しています。
(例)ハッシュタグ → # ハッシュタグ
ツイッターやインスタユーザーの8割以上が「検索」として利用しており、従来のグーグル検索と同様の水準で利用されている。若者にとってSNSでの検索は当たり前。
すでに「ググる」よりも、イマドキは「#タグる」というらしい。言い方は何でもいいのだが・・・
インターネットでの「検索」行動は能動的な情報入手方法です。
若年層においてはスマホ保有がほぼ当たり前の状況となり、つねに人とつながりあいコミュニケーションをとりあうネットワーク時代の環境が整った。
しかし一方、インターネットの情報は膨大な情報量ゆえ、自分が本当に必要とする情報に辿りつけないデメリットもあるはず。
中には、必要ない情報が混ざっていたり、恣意的3)気ままで自分勝手なさま。論理的な必然性がなく、思うままにふるまうさま。な情報であったりするため、情報を選択する必要があり、本当に欲しい情報にたどり着くのが難しくなっているという側面もあります。
なぜSNSで検索をするのだろうか?
若者はなぜ、SNSから発信される何を求めて検索しているのだろうか?
一言でいうと、“ 会話がしたい ”かもしれない。
例えば、数学の問題でわからないことがあると、先生に「教えてください」など、正しい情報や正解をすぐに知ることができます。
しかし、その一方で、「他のみんなは解けたのかなぁ・・・?」とか、「分かってないのは自分だけ?本当はそんなにむずかしくないの・・・?」など、他の友達の事や数学の問題に対する他人感情を自分と比較したい、できれば共感したいと思うはずです。
友達やクラスで成績のいい子に、「これわかる?どうやって解くの?」とか、「教えてくれない?解けないよ難しすぎてさぁ」など、数学問題を解くリアルなみんなの本心を探り、共感したい。
またその一方でクラスで成績のいい子は、自分の解けた解答を他の誰かにその解き方を教えてあげたい。という感情があるのかもしれない。
グーグルやヤフー検索では、「知りたい情報がすぐ見つかる」「情報量が多い」「人に聞かなくても自分ですぐに調べられる」など、世界中にある外側の情報収集には特価している。
しかし、彼らにはそれは単なる“ 辞書・辞典 ”としての情報ツールにすぎない。
「他の人はどう思っているのだろう?」「あの店ってどうなの?」「あの商品の宣伝ってどこまでホントなの?」
など、辞書や辞典には決して記されていない「内側の情報」が知りたい。のかもしれません。
他人の意見がリアルタイムに知る事ができるSNS検索は、
「お店の情報などは一般の人が発信しているほうが活用できる」
「インスタでは検索すると必然的に写真がついているので、ごまかしが効かずリアルな情報が得られる」
という意見があり、情報があふれる中で自分にとってより有益な情報を求めてて利用している様子が窺えます。
私もつい最近、兵庫県は朝来市に知られる「天空の城」竹田城にお花見としていってまいりました。
事前情報として、竹田城公式HPの検索もしましたが、必然的にツイッター検索にて、「#竹田城」と検索をした。
すると、前日のツイート内容には、「残念!本日0.5分咲き」というリアルな情報を得る事ができた。
然るに、ツイッターはそのリアルタイムな情報取得の利点をいかし、「スポーツ」や「話題の情報」など“ 時間”を重視した情報収集に。
フェイスブックでは「料理レシピ」「ビジネス」「セミナー案内」など“ 自分に役立つ ”情報収集としてを検索し、
インスタでは、「ファッション」「コスメ」など画像で直感的に理解できる、参考にできる“ ビジュアル ”重視の情報が検索されているようです。
グーグル検索を「辞書」として利用しているその一方で、SNS検索では、「人の本音」として利用されているという事実は、サジェスト機能を比較すれば一目瞭然です。
例えば、「友達」をグーグル検索とツイッター検索でのサジェストを調べてみると、
グーグル検索では、「友達 プレゼント」「友達 イラスト」「友達 出産祝い」・・・など。
ツイッターでオーガニック検索すると、「友達募集」「友達 できない」「友達 いらない」・・・。
さらに、「#友達」(#タグる)のサジェストでは、「#友達になってください」「#友達になってくれませんか」など、明らかに会話を求めています。
SNS検索で集客するには?
SNS検索が主流となりつつある中、それぞれが発信する情報が「SNS上にある」ことが必要です。
それはつまり、グーグルやヤフー検索で集客するには、「SEO対策」「PPC広告の運用」が最適であるように、
SNS検索で集客するには、SNSの特徴に適応した集客方法をしなくてはいけない。
「餅は餅屋」 ・ 「馬は馬方」 ・ 「蛇の道は蛇」ということです。
例えば、ハッシュタグなら、ただつければいいというものではなく、多くの人が閲覧しているハッシュタグを選ばなくてはいけません。
方法はさまざまですが、「Hashtagify」というタグ調査に使える無料webサービスがおすすめです。
使い方は簡単です。
「Search」にキーワードを入れるだけ。試しに「竹田城」でサーチしてみると、


このように、#竹田城に関連したハッシュタグのキーワードが、需要が多ければ大きく、少ないタグは小さく表示され、一目ですぐにわかるので非常に便利。
また、ツイッターやインスタは両方ともハッシュタグを活用するSNSですが、それぞれその使い方に違いがあるようです。
ツイッターにつけるハッシュタグは、1つか2つで、主に「ネタ系」にトレンドがあり、インスタでは、10個以上を付けた方が反応がいいともいわれています。
このように、SNSに応じた特徴を知っておくことは今後、情報取得の手段として必ず役に立つでしょう。
ましてや、商売に携わる人にとって「検索を制する」のであるなら必須。
まだまだ研究は始まったばかり。
私も、何かしらの情報入手があれば、シェアしたいと思っています。
References
1. | ↑ | SNSとは、インターネットを介して人間関係を構築できるスマホ・パソコン用のWebサービスの総称です。 古くはブログや電子掲示板でもそうした機能の一部は実現できていましたが、SNSでは特に「情報の発信・共有・拡散」といった機能に重きを置いているのが特徴です。 また、SNSはSocial Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の略で、ソーシャル(社会的な)ネットワーキング(繋がり)を提供するサービス、という意味になります。 |
2. | ↑ | ハッシュタグとは投稿をカテゴリ分けするキーのようなもので、キーワードに自由につけることができる。 例えば、テレビ番組の感想をつぶやくときに番組名のハッシュタグをつけて視聴者同士で盛り上がったり、イベント名のハッシュタグをつけることで参加者がリアルタイムで現地の情報を共有したり、という使われ方をしています。 これによって同じハッシュタグのついた投稿をまとめて検索することが可能となります。若者は自分が知りたい情報を探す際にこの機能を活用しています。 (例)ハッシュタグ → # ハッシュタグ |
3. | ↑ | 気ままで自分勝手なさま。論理的な必然性がなく、思うままにふるまうさま。 |
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