モノをすぐに無くすを防止する方法

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覚えていない行動は「無意識」です

気が付くと、ついさっきまで持っていたスマホがない。どこに置いてしまったか記憶がない。出かけるとき、エアコンを消したかどうかをハッキリと覚えていない。

何か用事があるためにその場に行ったが、「あれ、何をしたくてここにきたんだっけ?」という突然の物忘れ。 など、誰もがよくあることだと思います。

ついさっきまでの自分の行動であるにもかかわらず、ハッキリと覚えていないのはなぜでしょうか?「物忘れ」がひどくなった、記憶力が低下したから?

結論から言いますと、 「無意識の行動」なので、それに対して “ 注意が向いていない ”  からです。

それでは順番に説明していきましょう。

90%以上が無意識感覚?!

まず、私達はモノを見たり、音を聞いたり、何かを触ったりなど、すべての行動を意識的にしているわけではありません。

例えば、今、この文章を読んで頂いているわけですが、見えているのはこの文章だけではないはずです。スマホで見ていらっしゃるなら、スマホ本体とそれを持つ自分の手、さらに周りの景色など、数えきれないほどの情報を無意識で視覚に取り入れているはずです。

視覚的な情報だけでなく、耳から聞こえる音の情報も、ほとんど意識しないで無意識的にその情報が耳に入っているはずです。

さらに言いますと、着ている服は肌に触れています、手はスマホを握っています、椅子に座っているのならお尻や背中は椅子に触れている触覚を感じているはず。

しかし、これらの触覚を一つ一つを意識的に感じているでしょうか?ほとんど無意識なのではないでしょうか?

莫大な数の情報を見たり、聞いたり、触ったり、味わったりしていますが、そのほとんどが「無意識」なのです。

人は、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚の五感を通じて、多くの情報がはいっています。しかし、そのほとんどが無意識の感覚で、意識的に感じるのはわずかです。

意識的な事と無意識な事を比較した場合、なんと、約90%以上は無意識だといわれています。

つまり、情報のすべてを意識的に記憶しているわけではないということ。

無意識の行動は記憶されにくい

無意識に見えるもの、無意識に聞こえるもの、無意識に触れているものは、脳内の記憶装置がすぐに消去してしまう仕組みになっているのです。

専門的に言いますと、脳内の海馬というところに一時的に記憶しておくことを短期記憶といいますが、短期記憶されるのは、意識的に触れた情報だけなのです。

では、意識して見る、意識して聞く、意識して触るなど、意識的な行動というのは、“ 注意を向ける ” ということ。

つまり、 意識して注意を向けた行動は記憶として残る  ということです。

人は意外と注意を向けていない。意識しているようだが、注意力が足りないがめために、記憶の定着が弱いのです。

その証拠の裏付けとして、まずは、人がどれだけ「注意力」が足りていないかを試してみましょう。

12種類の果物の画像が10秒間だけ表示します。

絵の真ん中を10秒間、出来るだけ何も考えずに眺めてください。時間がたったら、問題に答えてください。

それでは、下の「10秒間画像を表示」ボタンを押してください。

では、次の中から先ほどの7つの果物のうち、あったものを答えてください。

  • ミカン
  • グレープフルーツ
  • ナシ(日本梨)
  • ブドウ
  • マンゴー
  • イチゴ
  • ライチ
答えはこちら
正解は、ミカン・ブドウ・イチゴです。

いかがでしょうか。

おそらくですが、数秒前に見たばかりの情報だったのにもかかわらず、しかも、「すべての野菜名を眺めていた」のにもかかわらず、答えられなかった。のではないでしょうか?

「ただ眺めていた」。視覚だけでは注意深く見ていたようですが、実は、注意力が高い状態とはいえないのです。

私たちの周りには視界に入るものは多くあります。

そのほとんどが、ただ視界に入るだけ、ほんの数秒間みているものも、それは眺めているだけです。

視界に入ったものや眺めているだけのものをすべてを記憶することはとてもじゃありませんが無理です。脳は処理しきれずにパンクしてしまいます。

ほとんどの情報は、聴覚的には聞き流され、視覚的には目の前を通り過ぎているだけ。

記憶するとは、“ 注意を向ける ” こと

あなたが、置いた場所を忘れてしまったモノも、確かに置くときには、視界に入っていた。エアコンを消した時も確かに見ていた。リモコンの停止ボタンを押したのを見ていたはず。

先ほどの野菜の名前も、確かに見えていたはずです。にもかからわず、物忘れしてしまうのはなぜか?

注意を向けられていなかった」からです。

人は、自分に興味があることや関心事があるモノしか視界に入ってきません。

これを「選択的注意」といって、脳細胞の「RAS(ラス)機能」によるものです。

選択的注意で視界に入ったことに注意を向けていれば「海馬」という短期記憶に一旦仮記憶されます。

海馬に仮記憶された情報は、ワーキングメモリという作業記憶の領域にすぐに取り出せるため、数分間なら忘れずに思い出せるようになっている。

ですが、たとえ関心事のあるモノを見たり聞いたりしても、注意を向けていなければ、記憶としてとどめておくことはできません。

つまり、ちょっとした物忘れを防止するには、「注意を向ける」ことがポイントです。

注意を向け、記憶にとどめておく簡単な方法

では、「注意を向ける」にはどうすればいいか?

見ているだけ、聞いただけ、覚えておこうと心がけておくだけでいいのでしょうか?いえ、それだけでは意識を高め注意を向けたとはいえません。

先ほど説明したように、選択的注意を向けた情報だけが、脳細胞の「RAS(ラス)機能」が働き、短期記憶に入ります。

そして、情報が一旦、短期記憶に入ると、その情報を操作できるようになります。

操作とは、言葉であれば、その言葉を声に出してみることや、繰り返し脳の中で何回か復唱してみるだけでもいいでしょう。

イメージ画像や写真の場合、それを思い浮かべたり、回転させたりする事です。

つまり、脳内に取り入れた言葉や画像の情報を何かしらの操作をしたとき、「注意を向けられた情報」になる、ということです。

要するに、ある情報を意識(脳内)の中で操作すれば、その情報に対して注意を向けたことになるため、一定期間は記憶として残るということ。

なので、記憶しておきたい、注意を向けたい情報は、頭の中で操作してあげればいいのです。

この説明だけではわかりずらいかもしれないので、「情報を脳内で操作する」とはどういう事なのかを、一つ試してみましょう。

手っ取り早い方法は、「声に出して指さし確認」がおすすめ。

スマホを置いた時、「今、スマホを置いた。」といって、声に出しながら指差しをする。

スマホを置いたのをただ眺めるだけでなく、脳内に取り入れたスマホの画像を、「指差をしながら声にだし操作した」ことになりました。

リモコンの停止ボタンをおして、「エアコンを消した。」と、呟きながら指さし確認をする。

リモコン停止ボタンを押した視覚の情報だけでなく、「指差をしながら声にだし、脳内で再び操作した」という事です。

たったこれだけの心がけで、注意を向ける事ができ、物忘れを防止することが可能となる。

ポイントは、「脳内で操作する」事です。さらに、「繰り返す」事でより記憶の定着率は上がります。さらにいいますと、視覚情報だけでなく、声に出す、の意を嗅ぐ、味わう、触るなど、五感を出来るだけ多く使うことで、さらに記憶の定着力は確実に向上します。

「声に出して指さし確認」は視覚・聴覚・動作を伴うため、1回の反復でも短期記憶に定着させる効果があるとされています。

「指差呼称」と聞くと、電車の運転手の発信時、工事現場での機械操作時、パイロットの離陸時、医療での薬剤の取り扱う時の確認を思い出すかもしれません。

これは、周辺の安全確認だけでなく、作業を行う人のミス(ヒューマンエラー)を防止する目的でもある。

「人は考えないで行動する」その結果、見間違いや思い違いによるエラーが起き、取り返しの付かない事故を起こす可能性がある。

このエラーを減らすために「指差呼称」 をして、確かに確認しましたという記憶をもたせ、作業をすることで、「何もしない」 に比べて、エラーを6分の1に減らす効果があるとされています。

なにも、海上保安官のように、「水面ヨ~シ!!」と大きく叫ぶ必要はありません。家の中で「エアコンオフよ~し!!」と叫ぶ必要はありません。

軽く小声で「確認作業」するだけで効果は十分に得られます。

さて、ではもう一度さきほどの果物の問題をしてみよう。

次は、表示される果物を、「リンゴ、イチゴ、メロン、キウイ・・・」というように、一つ一つを順番に声に出してみよう。

ポイントは、「見る」だけでなく、「注意を向けて確認する」です。

12種類の果物の画像が10秒間だけ表示します。

果物の名称を声に出しながら確認してみよう。(心の中でつぐやいてもOKです。)
時間がたったら、問題に答えてください。

それでは、下の「10秒間画像を表示」ボタンを押してください。

では、次の中から先ほどの7つの果物のうち、あったものを答えてください。

  • サクランボ
  • グレープフルーツ
  • ナシ(日本梨)
  • バナナ
  • マンゴー
  • ライチ
答えはこちら
正解は、サクランボ・バナナ・柿です。

いかがでしょうか?

声に出して読み上げたことで「注意を向ける」ことができ、前回よりも正解率が高くなったはずです。

日常的な物忘れに悩んでいる人は、ほとんど手間もかかりませんから、試してみる価値はあるでしょう。

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基さん
注意力問題1

あなたはいま、マラソンを走っています。いま、5位の人を抜かしました! さて、現在何位?
以下の3択から選んでください。

  • 3位
  • 4位
  • 5位
答えはこちら
正解は、5位です。
5位の人を抜かしたということは、それまであなたは6位だったのですから、現在は5位です。
注意力問題2

長さ25mの道に、端から端まで5m間隔で木を植えて遊歩道にしたいと思います。さて、木は何本使いますか?
以下の3択から選んでください。

  • 4本
  • 5本
  • 6本
答えはこちら
正解は、6本です。
端から0m、5m、10m、15m、20m、25mのところに植えなければならないので、全部で6本必要です。
注意力問題3

朝から栗を沢山拾って、 お昼に食べるため、ご飯と一緒に柔らかくなるまでじっくりと炊いた。
これを「何ごはん」といいますか?

答えはこちら
正解は、「栗ごはん」・・ではなく、「昼ごはん」。「昼食」「ランチ」でもいいでしょう。
栗を沢山拾っての後に、お昼を食べるためとあります。
炊いているのは確かに「栗ご飯」なのですが、このクイズでは、これから食べる「昼ごはん」のために炊いているので「昼ごはん」になります。