大量記憶もなんのその、メロディ記憶術の効果

大量記憶もなんのその、メロディ記憶術の効果

あなたは何年か前に流行っていた曲だったり、ハマって何度も聴いた曲を久しぶりに聴いたとき、ふとその時の事を懐かしく思い出してしまう、なんて経験はないだろうか?

昔の流行歌を「懐メロ」と称して特集するテレビ番組を見ると曲を懐かしく思うと同時に、当時の生活やその時にかかわっていた人、あんなことやこんなことまで、繊細に当時の思い出が一緒に記憶として蘇ってくるはずです。

音楽というものは不思議なもので、さまざまな思い出とセットで忘れられない記憶として脳内へ一生忘れない長期記憶として刻まれる。

そしてその懐かしい曲を聞くと、「あぁ~この曲を聞くと○○を思い出す~」と、曲と一緒にしまった思い出までよみがえってきます。

これは、音楽のイメージ連鎖といって、シーンとメロディは同時に右脳に記憶されるため、メロディを聴くと、同時にシーンも想起(=思い出す)するとされています。

メロディとセットで記憶する

古来より「メロディーとセットで記憶する」方法は、幼児の頃から学習として利用されています。

最も有名なのが「ABCの歌」。 26文字のアルファベットを単に復唱しても、きっと子供はなかなか覚えないでしょう。

しかし、「ド~レ~ミ~♪」とメロディとセットにすると、楽しいシンプルでリズミカルな音程を記憶するため、自然とアルファベットも同時に記憶してしまう、というわけです。

他にも、「いろは歌」や「七草の歌」などさまざまです。

誰もが覚えているメロディは、その時のシーンや歌詞を同時に記憶する。

この仕組みを記憶術として利用しないわけにはいきません。

暗記することをただ単に棒読みし繰り返し暗唱してもなかなか覚える事はできないが、そこにメロディをのせると不思議と容易に覚える事ができます。

ところで、子供の頃に聞いたことのある童謡をあなたは今でも覚えているだろうか?

「桃太郎」「こいのぼり」「汽車ぽっぽ」「うさぎとかめ」・・・・ など、誰もが一度は耳にし、歌ったこともあるはずです。

子供の頃に歌った童謡は、歌詞は完全に覚えていなくとも、リズミカルなメロディはハッキリと記憶しているはずです。

「うさぎとかめ」なら、「もしもしかめよ~♪ か~めさんよ~♪」とか、「アルプス一万尺」なら、「あ~る~ぷ~す~いちまんじゃ~く~♪・・・」など。

この誰もがしっている定番の歌のメロディを使って、暗記しよう。

「替え歌暗記術」とでも題しておきましょう。

メロディ記憶術の仕方

やり方は簡単です。

まず、曲名を選びます。

では、たとえとして「うさぎとかめ」にしましょう。 そして、食物アレルギー7品目(そば・カニ・小麦・落花生・卵・乳・エビ)を暗記材料としてみます。

 もし もし かめよ~♪ か~めさんよ~♪
(そ~ば か~に こ~むぎ~ らっかせい~ )

せかいの うちに~ おまえほど~♪
(た~まご にゅうえび あれるげん~)

では、「きらきら星」のでメロディで、日本の世界自然遺産(知床・屋久島・白神山地・小笠原諸島)をあてはめてみよう。

きらきら ひかる おそらのほしよ
(しれとこ や~くしま しらかみさんち~)

まばたきしては みんなをみてる
(お~が~さ~わらしょとう~ にほんのいさん~)

というように、よく知っている歌のメロディにマッチングさせることで覚えやすくなったのではないでしょうか?

試験のために「覚える」にはいろいろな方法がありますが、いちばん原始的なものは繰り返し唱えて覚えるというもの。

心の中で唱えるのではなく、実際に声を出して何度もつぶやくほうが覚えやすくなり、目に加えて耳が暗記作業に参加する。

さらに、「書く」作業をすることで手や指の作業が加わって大脳を刺激し、より暗記効率は高まるでしょう。

この他に暗記の確認作業として、作者名をしおりなどで隠しておいて作品名を当てるという方法も誰もが行っています。

勿論効果はありますが、あまりに端的すぎて飽きてしまいます。

たとえ必死に取り組んだとしても、これらは実に時間がかかり、忍耐を必要とする苦行。です。

ただ唱えるだけの暗記法ではなく、少し工夫された素朴な記憶法を知っておくだけで、覚え込ませるような苦行にはなりません。

メロディ記憶術は、イメージ記憶術以上に「大量な情報を一気に覚える事が出来る」優れた記憶術です。

単純暗記と比べて歌による暗記がすぐれている点は、人間の記憶のメカニズムに理由がある。

人は、全く新しい事を覚える時、単体で必死に覚えようとするよりも、すでに、「自分が覚えている事に関連させて覚える」方が遙かに記憶しやすく、忘れにくい事が知られています

メロディ記憶術はその点を利用し、すでによく知っている歌のメロディを使うことにより、歌詞が変わっても、容易に覚える事が出来、忘れにくいのが特徴。

ポイントは、この曲にはこの歌詞(覚える言葉)が頭の中に流れる、というように自分だけのオリジナルソングを作曲することです。

「○○一覧」とか、「~10か条」など、複数の関連事の記憶におすすめです。