他人の自慢話を “ 賢く活かす ” スキル

他人の自慢話を “ 賢く活かす ” スキル

他人の自慢話を聞くのは、疲れます。なぜかイラッ。成功をひけらかしたり、偉そぶったりする態度は、誰もが不愉快な気持ちになります。

他人の幸せな話を聞くと、自分の不幸が強調されるようで、つまらなく感じるかもしれません。

しかし、自慢されたとストレートにそのまま受け止め感情的になるため不愉快に感じるのは、自慢話を活かせていないから。ではないだろうか?

自慢話は言い換えると、その人の唯一無事の「成功事例」でもあるのです。

他人の自慢話は巧みにレバレッジをかける

「嫉妬文化」といわれる我が日本国。福沢諭吉の「学問のすゝめ」のなかで、人間が生きていくうえでもっとも害となるのは「怨望(えんぼう)」であると記されています。

これは、他人と比べて自分を不満に思い、自分を高めずに他人を引きずり下ろそうという陰湿な心でここから卑劣が生じるという意味。つまりは、「嫉妬」。

他人の自慢話をされると、そりゃもう不愉快極まりないでしょう。

普通、自慢話をする人の心理は、「すご~い!」と言われたい、良い人だと評価して欲しい、自分を認めて欲しい承認欲求があるからです。

不安と恐怖と心配に打ち震える劣等感があり、自分では自信がもてないがために、第三者からの確認を求め懸命に説明しようとするのです。

他人を認めるということは、ある意味「自分よりあなたの方が上です」という事を認めるようなものなので、不愉快に感じてしまうのでしょう。

ですが、他人の自慢を聞けない人は、チャンスをつかむこともできないし、自分にとっての価値ある “ おいしい ” ネタとしての情報源をみすみす聞きそびれている可能性もある。

他人が自分にあえて自慢をするという事は、情報開示を意味し、それをどう扱おうが自慢された側の自由。

他人の自慢話は、捉え方次第では、その人の「成功事例」であり、大きなヒントを教えてもらった事とも言えます。

つまり、その成功事例を伝に、レバレッジをかけ、自分の知的資産にできるという事です。

レバレッジとは、「梃子(てこ)」を意味する言葉で、金融の世界においては、少ない投資金額によって大きなリターンを得ることを「レバレッジをかける」と言います。ちょうど、小さな力でも大きな石を動かすことができるという「テコの原理」のお話を思い浮かべていただければよいでしょう。

考えてみれば、周りは自慢であふれかえっています。成功事例や体験ばかりのビジネス書、有名人の講演、成功者のドキュメンタリー番組など。

ですが、これらを「自慢話」だとは普通思わない。成功者の講演なんてのは、いってみればその人の自慢話のオンパレード。ですが、自慢されたかのようにイライラしながら聞く人はいないでしょう。

要は、自慢話を自慢されたと受け止めるか、それとも内容にフォーカスして、自身の知的資産として血肉にするかの違いです。

嫉妬心は、偽りのない「なりたい自分」

さて、自慢話を上手に受け止め、自身の肥やしにしよう。とはいっても、ネット社会で暮らす私たちはこぼれ落ちるほどの自慢話(情報)を見聞きしてしまいます。

いかにして自分にとって「レバレッジをかける」見込みのある自慢話であるかどうかを見極める必要がある。

他人に自慢をされると、すごく嫌な思いをする時と、自慢されてもさほど不愉快にはならない時がある。

大抵の人は、すごく嫌な思いをした時、あえて無視するか、サラッと聞き流したフリをしてすぐにでも忘れようとします。

ですが、すごく嫌な思いをするという事は、それだけ「嫉妬心」が強くなっているということです。

強い嫉妬心は、“ 本当に自分が求めている事に対する欲望のあらわれ ” ではないだろうか。

例えば、職場の同僚が出世したとき、多少なりとも嫉妬心を覚えるのは、別におかしなことではありません。

その際に、自分自身が「同僚の出世に嫉妬している。」と認識することができれば、自分が求めているのは、同じような出世なのだと分かります。

本能から芽生える強い嫉妬心は、本能から芽生えた「なりたい自分」。潜在意識による欲望で、自分にウソをつけない正真正銘の「なりたい自分」だったり、本当に欲しいモノ、叶えたい事なのだ。

つまり、不快になる強烈な嫉妬心も、自分の捉え方次第では、最適な情報収集がそこにあることを暗示し、知的資産としてレバレッジをかける“ おいしいネタ ”でもあるのです。

他人に自慢され、強く嫉妬してしまったら、「クソッ!ムカつく!忘れよう」ではなく、その自慢話を “ 自分の自慢話に置きかえてみる ”ことで「くやしいなぁ、でも自分は結局そうなりたいんだなぁ」と気づくはずです。

悔しい感情エネルギーを、知的資産としてレバレッジをかけるチャンスだと捉えるか、それともその感情エネルギーを八つ当たりという形で使い切ってしまうか。です。

強い嫉妬感情は自分にとっての目標、その目標を手に入れるために努力する前向きの力に変えることが、他人の自慢話を賢く処理する対処法ともいえよう。

嫉妬感情なんてすぐに「処理」してしまえ!

自分にとって必要な自慢話なのか、そうでないかの判断基準に「強い嫉妬心」という方法もありますが、悔しさあまり冷静に慣れない事の方が多いかもしれません。

嫉妬心というのは、単なる一時的な感情にすぎず、その沸き立った余分な妬み心さえ処理できればいいのです。

そんな時は、自分独自の処理の仕方を身に付けておくといいでしょう。

例えば、最近よく耳にするのがひたすら「スルーする」という対処法。面倒な人の面倒くさそうな自慢話しを「無視、または聞き流す」の事を指します。

ただ、ひたすらスルーを貫き通しても、嫉妬という感情がスルッとなくなるわけではなく、不快感は処理しにくい対処法ともいえます。

というのも、妬みというのは、自分に不足しているものを、他人が持っていると感じたときに起こる感情なので、それを無理やり押さえつけることは、自分の欲を抑えつけてしまうことであり、かえって辛くなるばかりです。

どうしても妬み感情を消し去る事ができず、何か言い返したいのであれば、「切り返し話法」で対処するのもいいかもしれません。

例えば、何を言われても「へ~」「ふ~ん」「そうなんだ~」と低いトーンの棒読みで返して、聞いているようで聞いていない、まるで興味ありませんの態度をとる、「ロボット型対処」。

「そうなんだ~」「そんなことよりさぁ、実は~」というように、自慢話の上を行く話にすかさず切り替える「スイッチ型対処」。

「この間も言っていましたよね」と、何度も聞いていることをアピールする「私ボケてないです対処」。

「すごいけど〇〇っぽいですよね」とやんわり否定する「ディスり対処」

他には、例えば相手が「この間〇〇したんだ!」と何かの体験を自慢してきたら「へ~、〇〇したんだ~」、誰かに会った体験を自慢してきたら「へ~、〇〇に会ったんだ~」など、とにかく相手の自慢をそのまま返す「オウム返し対処」など。

とにもかくにも、嫉妬心は、瞬間的に沸き立ったその場限りの感情にすぎません。なので、その場ですぐに処理できる方法を自分で決めておくことは非常に大切なスキルといっても過言ではないのです。