「決断は早い方がいい」その理由について

「決断は早い方がいい」その理由について

やるべきか、やらざるべきなのか?

「やる」か「やらないか」迷う人がいる。

じつは、人というのは、迷えば迷うほど、その時間が長ければ長いほど、「やらない」という選択をする。

というのも、あらたな「決断」というのは時間の経過に比例して、「現状維持」に落ち着くようになっているからです。

たとえば、ショッピング。

リアル店舗でも、インターネットでのショッピングでも、なんでもいいのですが、「これほしい!買いたい!」ってなったとします。

この買いたいっていう「感情」が真っ先に働きます。

迷いもなくすぐに買ってしまった。

いわゆる「衝動買い」ってやつです。

だけど、しばらく時間が経ち、冷静になった時、「なんで買ったんだろう」「失敗したな~」と後悔し、落ち込んだことは誰にでもあるでしょう?

つまり、しばらく時間が経過すると、買いたいと衝動で感じた「感情」は、冷静に判断を下す「理性」が働くからです。

欲しいものを目の前にした時、感情で「絶対買いたい!」「今買わなきゃ損でしょっ」ってなるけど、その時突然電話がかかってきたとかして、すこしだけ「間」があくと、ついさっきの「買いたい」感情が、「いやまてよ?」「ほんとにコレ、いるのか?」「買う必要ある?」ってなることありますよね。

自分の意志を確認するために冷静な「理性」が働き始めるからです。

衝動買いで後悔してしまうのは、瞬間的に高まった「買いたい!」という感情が真っ先に脳内を支配してしまうので、この瞬間は「買う」を選択する。

だが、じつは、この買い物がどれほど役に立つものなのか深く考えることはなく、ノリノリの「買いたいだけ」の感情で買ってしまうのである。

だが、しばらく時間が経つと、「買っても仕方なかったな~」「じつは全然いらんやんけ!」「というより、じつはすでにもう一個もってたやんか」って冷静な判断ができるようになるのです。

「間」をあければあけるほど理性が働く、つまりは、「現状維持」に落ち着く判断をくだすようになる。ということです。

ショッピングでの「衝動買い」を抑えるには、その場で判断せず、「しばらく間をおく」ことで防止することができますが、物事の決断を下すときとなると、話は別。

何か新しいことに挑戦しようという「感情」が芽生えた時、この瞬間は、「やろう」ってなってはいるが、しばらく時間が経つと、理屈で考え、判断するようになる。

「何も無理してやることないかも」「もしかすると失敗するかも」「別に今のままでいいじゃないか?」と、結局は現状を維持しようと判断してしまうのです。

初めは「状況を今よりよくしたい!」そういう思いが沸き上がりすぐにでも動こうとはするのだけれど、「いや、まてよ」ってなり、やるかやらないかを迷い倒し、「間」をとってしまうがゆえ、結局は、人間の本能的な「現状にとどまろうとする」脳の傾向に大いに振り回されることにいきつくのです。

現状維持バイアスの落とし穴

人間の脳は、基本的に保守的。

なぜなら、肉体を守り抜くことが、脳の使命であるからです。

つまり、新しいことをする、新し場所に行く、ということは、脳が、とてもリスクがある、と判断することなので、なるべくそれを避けようとさせる。

この現状維持能力は、太古の狩猟時代からの人間の本能であり必要なものだったとされます。

その頃は、新しい土地に行ったりすることはとても命がけの大きなリスクだったはず。なのでなるべく現状にとどまることこそが命の危険を減らすことだった。

そして、その本能は、今でも僕たち現代の人間の脳に残り続けている。

新しいことに面した時、「間」をとり迷い始めてくると、

このままでも大丈夫なのでは?

実は今のままでもなんとかやっていけるのでは?

動いたってうまくいくという保証はないではないか?

今よりももっと悪くなる可能性だってあるのではないか?

など、迷い考える時間の「間」ととると、頭の中でグルグルと冷静に考えるようになった。

心理学では、この「今のままでいいかも」という保守的な理性が作動することを、「現状維持バイアス」がかかるといいいます。

自分の意志決定を冷静に判断するのは、脳内の「前頭前野」というところが司るのですが、この「前頭前野」の冷静な意志による判断が働き始めるのは少しの「間」が必要なのです。

それはつまり、迷う事に時間をかければかけるほど、前頭前野の意思決定が活発になり、「今のままでいよう」という保守機能が働くのである。

何かに挑戦しようとしたとき、人はよく迷います。

だが、やるかやらざるかを迷いすぎると、いきつくは「今のままでいい」と、判断を下す傾向が強い。というより、「今のままでいたい」という本来の保守的な欲にされされてしまうのです。

どんなことでも新しい挑戦は、不安や心配事だらけなのは当然ですが、周りの人からの「批判」によってさらに「迷い」を助長させてしまう事も大いにある。

しかし、チャレンジがうまくいかなかった場合でも、やったという体験が残ります。決断し、アクションすることで、自分の力量も確実に上がっていくはずです。失敗した原因を明確にすれば、次にもつながります。

成功しても、失敗しても、経験はその人に間違いなくストックされる。

もし、決断を先延ばしにして、悩んでいるだけで何も行動を起こさなければ、ただの時間の無駄。

「1分以内」で決断を決める勇気

やるべきか、やらざるべきなのか?

いつも迷ってばかりいることが「迷い」になってしまう人は、思い切って、決断を「1分以内」に行ってみることをしてみよう。

逆に、1分経過して判断が下せなかった場合は、「現状維持」だと決めておくことだ。つまり、迷って迷い倒すくらいなら「やらない」ということ。

なにも無理して「チャレンジャー」を装うことはない。

挑戦しないと決めることだって、立派な「決断」です。

進化はできないし輝きも失っていくかもしれないが、それはそれで本人の人生の選択だからそれはそれでいいじゃないか。

1分以上迷う人は、1時間以上迷う。

1時間以上迷う人は、1日迷う。

1日以上迷う人は、1カ月経っても、1年経っても、ずっと迷い続ける。

そして、一生迷い続ける人生で終わっていく。

最初から「やらない」と決めておけば、楽なのに・・・

要は、迷う事にあまり時間をかけても結局は、振り出しに戻る可能性が高いということであり、「やる」と決めたらその場で「やる」と決めてしまわないと、貴重な時間を「迷いの時間」だけで過ごすことになってしまいます。

迷いの先に正解はない

やるべきか、やらざるべきか、正解はない。

そもそも正解をもとめようとするから、「迷う」ですが、それは「欲張りなだけ」ともいえないだろうか?

何をやるかより、目の前ことに全力を尽くす方が大事。

完全を求める欲深さはかえって「運」を逃がす。

充実した人生は、「失敗」と「恥(はじ)」との付き合い方で決まる。

人生は不完全なものと受け入れ、決断はすぐにする覚悟をもとうじゃありませんか。