目指すべきゴールの明確化。すべてはここから始まる

目指すべきゴールの明確化。すべてはここから始まる

日常生活の中で何か調べたいことが出てきたとき、パソコンやスマートフォンを使って検索するのはほとんど常識となっています。

インターネットブラウザの検索窓にキーワードを入力するだけで、必要な情報を知ることができる、これほど便利な無料サービスはありません。

インターネットで何かを検索するときは、何らかの検索エンジンを利用します。

検索エンジン (サーチエンジン)とは、インターネット 上に存在するWebページ や画像ファイルなどの情報を探すためのシステム。

代表的なものにGoogle ・Yahoo!・Baidu・Bingなど、知りたい「検索キーワード」に合わせて最も適切だと判断した情報のみ順番に並べ表示し、世界中の莫大な情報の中から重要だと認識したデータのみを抽出するこの仕組みは実に画期的。

さて、あなたは、人間の脳内にもこの「検索エンジン」と同じ仕組みがある事を知っているだろうか?

信じられないだろうが、実はあります。そして、その「脳内検索エンジン」があなたの夢を、願望を実現させるために関わりがあるということです。

見たいものしか見ない「RAS」機能

あなたが普段、目にする視覚情報。人が普段、視覚として入ってくる情報は1秒間に約2,000個以上を超えるといわれています。とてもじゃありませんが、2,000個すべてを認識することはできません。

ですが、あなたは何かを必ず見ています。これだけの莫大な視野情報の中から、あなたは何を基準に認識しているか疑問に思った事はありませんか?

1秒間に約2,000個以上を超える視界に入ってくる情報の中から何を基準に見るものをチョイスしているのでしょうか?

それは、あなたが関心のあることしか見ない、正確に言うと、関心のあることを選んでいるのではなく、関心のあること、または興味あるものしか視界に飛び込んでこない。ということです。

人には「選択的注意」といって、膨大に入ってくる視覚情報の中から、自分が重要だと思う情報だけを選択して注意を向ける能力があります。

「選択的注意」に関する記事は、「モノをすぐに無くすを防止する方法」の記事内でもご紹介しましたが、どんなものなのかを一つ試してみましょう。

これから5秒間で、あなたの周りに「赤いもの」がいくつあるか数えてください。

はい5秒たちました。

それでは「赤いもの」は何個ありましたか?

ここで、あらためて新しい質問をします。

「黄色いもの」は何個ありましたか?

この文章から目を離さないで「黄色いもの」は何個あったか思い出してください。

おそらく、「赤いもの」を探していた時には、「黄色いもの」は「まったく目に入っていなかった」のではないでしょうか。

「黄色いもの」が何個あったかと聞かれて「そんなものは見つからなかった」と感じた方も、もう一度見渡すと、「黄色いもの」があったことに気付くはずです。

これは、「赤いものを探す」ことが自分にとって重要とする情報だと認識し、「黄色いもの」に関する情報は重要でないため「見えなくなってしまう」からです。

「赤いもの」というのは、あなたの脳内のエンジン検索で検索した「検索キーワード」です。

つまり、重要だと認識した情報は「赤いもの」であり、それ以外の情報は意識として入ってこなかった。

グーグル等の検索エンジンで「赤いもの」を検索すると、「赤いもの」が太字表示され視界に飛び込んでくるはずです。さらに、赤いものに関する情報のみが表示します。

これが、重要だと思う情報だけを選択して注意を向ける能力=「選択的注意」です。

モノをすぐに無くすを防止する方法

このように、「選択的注意」とは、検索エンジンのように、重要だと認識した情報(=検索キーワード)を選別し、目や耳に入ってくる能力をいい、脳の仕組みでいうと、「RAS(ラス)」といいます。

日本語では、網様体賦活系(もうようたいふかつけい)といって、脳幹に集まった神経細胞(ニューロン)が放射状に広がる神経線維によって結ばれた網目状の構造をしていることから「網様体」と呼ばれています。

あなたが、重要だと認識している情報だけを脳内の「RAS(ラス)」というフィルター機能が勝手に選別してくれるのです。

「ゴール設定」が重要である3つの理由

あなたが望む未来の夢や願望を達成するには、「ゴール」の設定は必須です。

実は、「ゴールの設定」と脳内の「RAS(ラス)」には深い関わりがあるという事を説明しましょう。

検索エンジンで何かを調べるとき、必ず「キーワード」を入力するように、明確なゴール、つまりあなたの夢や願望というキーワードをもって、脳内の検索エンジンを作動させなくてはいけません。

つまり、あなたが「どんな検索キーワード」で、脳内の「RAS(ラス)」という検索エンジンを発動させるかどうか。ということ。

“ 目指すべきゴール(将来どうなるか)の明確化”。全てはここから始まります。

ゴール設定が重要である理由は「3つ」

一つは、目的地が定まらないと到着できないことはいうまでもありません。

あなたに目指す「夢」があるなら、「自分がどこにたどり着きたいのか?」「何を実現したいのか?」「何を手に入れたいのか?」という「目的地」を明確にすることです。

「当たり前だ!」と思われますが、意外とその「ゴール」が曖昧になっている人が多くいるようです。

例えば、「英語が話せるようになりたい」というゴール設定。

「仕事で英語を使えるようになる」とか「海外の仕事がしたい」というように、仕事と通じて英語を話せるようになりたいという明確な目標がある。

と思っているかもしれません。しかし、それではあまりにも漠然としていませんか?

英語のテレフォンカンファレンス(電話会議)で話したいのか、 海外のお客様にプレゼンをしたいのか、メールや電話といった事務レベルの英語なのか、それとも将来は海外で事業展開したいのか。

など、 一言に「英語で仕事」といっても求められる「英語」は様々であるはず。なぜ、そこまではっきりさせないといけないのか?

「手段」が異なるから、これが2つ目の理由です。

単純に英語が話せるとはいっても、メールや電話といった事務レベル勉強内容と海外で事業展開するための、勉強内容も必要な情報もその「手段」はまるで違う事は理解できるはずです。

ですから、ただ「英語を話せるようになりたい」というような漠然としたゴール設計では、結局何をすればいいかわからなくなり、「まずは文法の復習!単語の暗記!」と考え、王道と言われている英語学習にたくさんの時間と労力を費やし、自己判断の効率の悪い勉強をしてしまう可能性がある。

つまり、なるべく具体的な目標を明確にしておかないと、スタートを切ることさえできません。

海外旅行が好きなのでその時に食べたいものをオーダしたり道を聞いたりできるようになりたい、言いたいことの8割を言えるようになりたい、旅行に行くときは現地の人と英語で会話をしたい、日本語のツアーを使わずに海外旅行をもっと楽しむために英語力を上達させたい、・・など、ほんの一つの事例ですが、ただ、漠然と「ああなりたい、こうなりたい」では、目的地が曖昧で最終的な「ゴール」に到着できないのは当然です。

そして、3つ目の理由は、明確なゴールを設定しないと、脳内の検索エンジンは作動しない。

脳内の検索エンジン。そうです、あなたが重要だと認識したものだけにフィルターをかけ、必要な情報だけ自然と取り入れる「RAS(ラス)機能」を活かすためです。

分かりやすいもので例えるなら、「カーナビ」や「Googleマップ」を考えればいいでしょう。脳の仕組みも、これらとまったく同じ。

カーナビやGoogleマップを使用する際に、まず行うことは何ですか?

そう、「目的地の設定」です。「目的地を、入力してください」「目的地を、入力してください」ここからすべてが始まります。

カーナビやGoogleマップでは、目的地は、「東のほう」などという曖昧なものではなく明確な「住所」を入力します。住所さえ入力したら、あとは「自動的にナビゲート」してくれる。

「ここを右折」「しばらく直進」「この先、右折専用レーンがあるから右を行ったほうがいい」と、向こうから次々と必要な情報を与えてくれます。

このカーナビの役目をしてくれるのが、「RAS(ラス)機能」です。

「RAS(ラス)機能」であなたの夢をかなえるための「手段」や「情報」を必要な分だけ取りいれ、正しい道順で達成するためには、明確なゴールの設定を第一とする。まずは、すべてはここからクリアしないといけないことはよく理解しておいてください。

ゴール設定とは「決める」こと

ゴールを設定することは、「こうなりたい」「ああなりたい」「どうしたい」という願望ではなく、「こうなると決める」事が重要になってきます。

つまり、「どうなっていたいか?」ではなく、「どうなっているか」を決めてしまう。

「どうなっていたいか?」で考えると、答えを自分の外に探してしまいますが、「どうなっているか」 と考えると、答えは自分の中にあるミッションだと気づくことができるはずです。

大きな成果を出している人、達成能力の高い人は、ゴールを達成するのは当然だと決めています。

「(夢がかなっていない)今の自分はおかしい!ありえない!」

「(夢がかなっていない)のは不自然だ」

この違いはわかりますか?

これからゴールを目指そうとする人の頭の中は、

「過去・現在 → 未来」

一方、ゴール達成を決めてしまっている人の頭の中は、

「未来 → 現在」です。

未来の姿が「必然」で、今現在の姿が「不自然」だと認知している。

つまり、自分望みをかなえる事ができるかどうかを、どう認知しているか。

「過去の記憶」でゴールを目指すか、それとも「未来の記憶」(未来の自分で生きる)でゴールを引き寄せるかです。

マインドはモチベーションではなく、基準を上げること

未来のゴールを描写する能力の高い人というのは、この「自己効力感」が異様なほど高いことが分かっています。

人がある状況の中で「必要な行動が上手にとれるか」という可能性を認知し、期待する感覚を「自己効力感」といい、英語で「セルフ・エフィカシー」といいます。

わかりやすく言えば「自分が持つ目標やゴールに対し、達成することができるという見込み感」という意味です。

「自己効力感」は言ってみれば、やる気と継続のもとではあるが、「モチベーション」とは解釈の仕方が異なります。

目標に向かって行動をし続けるために上げるべきものは、モチベーションではなく、「上げても下がらない」別のもの。

それは「あなたの基準」。「基準を上げること」。「基準を上げて行動する」ことは、モチベーションに左右されることなく、いつでもできる。それが「自己効力感を高める」という解釈です。

ではどうすれば、「自己効力感」を高く持ち続けることができるのでしょうか?

それほどむずかしいことではありません。しかも実に単純な解釈です。

「できたことを記憶していく」ことです。

これからあなたは、「未来の記憶」を頼りに効率的な情報と手段を選択し突き進んでいきます。当たり前ですが、未来の記憶をただ想像しているだけでは何も変わりません。

未来の姿と今現在の姿のギャップを埋めるための「プロセス」を構築していかなくてはならない。当たり前の当たり前ですが、失敗したり、うまくいかなかったり、後戻りしなあったり、停滞から抜け出せなかったりもします。

むしろ、続かない、やる気を失ってしまった、飽きた・・・という事の方が多いでしょう。しかしなぜ、失敗したり、うまくいかなかったり、何かしらの外的要因などによって、あきらめたり辞めてしまったりするのでしょうか?

それは、「未来の記憶に描いたゴールに向かう行動」そのものが不自然だから、あなたに感じる「違和感」が生じているからです。

実は、この「違和感」こそが、“ ゴールに向かっている唯一の証 ”なのです。

人は、「コンフォートゾーン」といって、ストレスや恐れ、不安を感じることがなく安心して過ごせる環境領域に居座ろうとする性質がある。

コンフォートゾーンは目に見えないものですが、いつもと変わらない行動、いつもの落ち着く場所、行き慣れた店、波長が合う人達との付き合いなど、あなたにとって何のストレスもなく、安心快適にいられる環境や行動など、今の自分レベル内の領域にいる事を「コンフォートゾーンの領域内にいる」といいます。

つまり、今までの何も変わらない自分ということ。

厄介な事に、「未来記憶で描いたゴール」というものは、このコンフォートゾーン(過去記憶の領域)のエリア外に存在します。

いってみれば今のあなたにとって、コンフォートゾーンのエリア外に存在する未来記憶のゴールは、「圏外」であり、海でいうなら「排他的水域」のようなもの。

この圏外・排他的水域という陣地を新たに制覇するためには、コンフォートゾーンの領域を広める必要がある。そのとき、必ず失敗や困難といった違和感が生じるのは当然です。

なので、「違和感」を感じるということは、今まさに、「未来記憶で描いたゴールのエリア外に足を踏み入れている」という事。

違和感を嫌い、再び安全なコンフォートゾーンに戻るか、それとも、領域を制覇し広めてゴールにたどり着くかが決め手となる。その時頼りになるのが、「自己効力感」です。

自己効力感というのは、「目標やゴールを到達するための能力を認識すること」また「達成への自信と見込み感」を表す言葉。

スポーツの世界やビジネスシーンでも「自己効力感」の高さは結果に直結していると言われ、成功を収めるために「不可欠な感情のあり方」でもあると考えられている。

「自己効力感」を高める方法は、大きな成功へとつながる「小さな“できた記憶”を積み重ねること」だとされています。

その日何もできなかった、全然前に進めなかったという「できなかった記憶」ではなく、「今日は脳内を休め整理する日だ」「今日出来なかったのは明日の方がうまくいくからだ」など、無理やりにでも「できた記憶」をするのがポイントです。

自己効力感は、あなたが勝手に決める自己評価であり、あなたの基準で自由に判断していい。あなた自身がどう解釈しようと誰も知らないし、そもそも知りたい人がいるかと言われれば興味がない人ばかりでしょう。

だとするならば、「できた」記憶を積み重ね、自己効力感を高めた方が何倍もいいに決まっています。

「旅行を楽しむ」に習うゴールの設計

知っていますか? 旅行を“3倍”楽しむ方法を。

それは、旅行に行く当日までの数日間を楽しむ、旅行中を楽しむ、そして旅行したことを旅好きの人達と思い出をシェアする事です。

旅行前×旅行中×旅行後=3倍旅行。という楽しみ方です。

特に、旅行前のワクワクした楽しさはあなたも体験したことあるでしょう。

旅先の画像を見たり、いろいろ調べたり、必要なモノを買いそろえたりなどすればするほど、まるで旅行しているかのような楽しさを味わう事ができます。

もしかすると、旅行中より楽しいかもしれません。

さて、どうしてここまで、念入りな計画を立てたり、画像を毎日のように眺めてしまうのでしょうか?

旅先はあなたが「行きたかった場所」だから。

その旅先の、絶景スポットや映画のロケ地、ご当地料理など、「何のために行くのか」がハッキリとしているから。

そして何より、「楽しい」から。

随分当たり前のようですが、この旅行前の「5つのプロセス」を改めて確認してみよう。

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自分の行きたい目的地が明確

何のために行くのかその理由がある

旅に必要なモノをそろえる

画像を見たり、調べたりを前日までする

ワクワクとした希望がある
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この5つの事がもれなくそろえば、確実に旅行を“成功”できます。

さて、楽しい旅行の際、あなたは旅の日という未来を呆れるほど明確に想像をする。

しかしなぜか、「あなた自身の未来」の想像は、曖昧になってはいないだろうか?

では、尋ねます。

「あなたの1年後はどうなっていたいですか?」

「それは何のためですか?」

どうだろうか?

楽しい旅行なら、明確な事を即答できるが、あなた自身の未来のこととなると、非常に曖昧な答えしかでないのではないだろうか?

冒頭の出張に出かけたAさんのように、目的地も目的もハッキリしないまま、ただ何となく飛行機にのってはいないだろうか?

よーく考えてみよう。

理想とする未来像を映し出すのはあなたの頭の中だけです。

つまり、頭の中でハッキリと描写しないと、脳はそれに向かっていこうとはしません。

あなたがやるべきことはもう、すでに気づいたはず。

先ほどの、「旅行前の5つのプロセス」をすればいいのです。

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目的地の設定がハッキリとしている

 → 「目的のゴール設定」

何のために行くのかその理由がある

 → 「なぜそうなりたいか理由を明確」

旅に必要なモノをそろえる

 → 「必要な情報や知識だけが入ってくる」

画像を見たり、調べたりを前日までする

 → 「何度も脳に情報をおくる」

ワクワクとした希望がある

 → 「楽しい事こそものになる」
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さぁ、楽しい旅の実現(未来の理想の自分)までの数日間(行動プロセス)をワクワクしながら毎日を過そう。